予想される巨大地震

日本は世界でも有数の地震大国と言われ、世界で発生する地震の10~15%が日本で発生しています。そしてマグニチュード6以上の巨大地震の発生は世界の20%にも達するのです。

地震大国日本

地震大国日本

赤い点は過去100年間に地震が発生した場所です。プレート (巨大な岩の板)の境界にもなっています。
日本に住んでいる限り、どこでも地震が起きる可能性が有ります。

地球の表面は10数枚のプレートに覆われています。これらのプレートは年間数センチずつ移動しているため、プレートの境界ではぶつかりあったときのひずみが蓄積していきます。このひずみが限界に達し、境界が破壊すると地震が発生します。ほとんどの地震は プレートの境界で発生しています。
日本は、地震、火山活動が活発な環太平洋火山帯(太平洋の周囲を取り巻く火山帯)に位置し、全世界の80%が環太平洋火山帯で地震が起きています。日本は世界の0.25%という小さい国土面積と比較して、マグニチュード6以上の地震は、全世界の約20%と極めて高いものとなっています。

日本近海のプレート

日本近海のプレート

日本列島のまわりでは、4つのプレートがぶつかり合っていて、世界的にも地震が多い地域です。
フィリピン海プレートが西日本を押し続け(もぐりこむ)限界に達すると、陸のプレートが跳ね上がり、海溝型の南海トラフ地震が発生します。
南海トラフ地震が発生するおよそ40年前から西日本は地震の活動期に入り、直下型地震が頻発します。

南海トラフ地震(海溝型)

フィリピン海プレートが陸のプレートを圧迫することにより、活断層が割れ、兵庫県南部地震等の直下型地震が起こります。

直下型(内陸)地震

南海トラフ地震は切迫しています

南海トラフ地震は
いつ起きてもおかしくない!

地震名
南海
東南海
東海
確率
70~80%
規模
M8.4
M8.1
M8

マグニチュード(M)8~9クラスの地震の30年以内の発生確率

南海トラフ巨大地震が発生すると、震度6弱から震度7の強い揺れが広範囲で発生するとともに、紀伊半島沿岸部には、地震発生から数分で巨大な津波が襲来、大阪平野の都市部まで巨大な津波が到達すると想定されています。
阪神・淡路大震災の揺れの時間は10数秒でしたが、最大クラスの南海トラフ巨大地震 マグニチュード9.1が起こると、大阪では広い地域で最大震度6強の揺れが、約3分間続くと言われています。

西日本は地震の活動期に入っています

西日本は現在、地震の活動期にあります。
明日おきてもおかしくない直下型地震、やがて必ずやってくる南海トラフ地震。

地震の活動期

昭和の南海地震が発生するおよそ40年前から、西日本は直下型の活断層による地震が約10回ありました。
京都姉川地震、北但馬地震、北丹後地震、鳥取地震では1,000名以上の方が地震で尊い命を落としました。
昭和の南海地震の2年後には福井地震が発災し、3,700名以上の方が亡くなりました。その後47年間西日本は地震の静穏期(地震がほぼ無い時期)に入ります。
1995年兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)発災より、次の南海トラフ地震に向けて現在西日本は地震の活動期に入っていると言われています。このような直下型地震は南海トラフ地震の直前にピークになるものと思われます。
現在、地震の活動期の真っ最中である中、地震がいつ来ても大丈夫なように備えをしておきましょう。